緊急帝王切開
入院4日目になる28日の15時頃、シャワーの後にベットで髪を乾かしていたらお腹に激痛が走りました。
看護師を呼んでモニターをつけてもらっていると、今度は主治医がやってきました。それから数人の先生もやってきてなんだかソワソワしだしました。
そして、「お母さん、赤ちゃんの脈拍も落ちてきて非常に苦しそうな状態です。これから緊急帝王切開で赤ちゃんを取り出したいと思います。今なら万全の状態で産まれてきた赤ちゃんを迎えられます。安心して私たちに任せてください」と告げられました。
とても不安でしたが、私も覚悟を決めて「お願いします」と伝えました。
手術室に呼ばれるのを待つ間に私は夫に連絡をしました。
無事、次男誕生
上の子達の出産は夫が立ち会い出産をしてくれたのでとても心強かったですが、今回は一人での出産。。しかも帝王切開。。怖くて仕方がなかったです。
手術室に向かう廊下で、駆け付けてくれた夫に一目会うことができました。ほんの少し会話をして、すぐ手術室に入りました。
冷たい手術台の上で恐怖と不安でしたが、その場にいた沢山の医師達が名前を言って挨拶してくれて、急な手術にもかかわらずこんなに沢山の人が立ち会ってくれるくれていることに感謝の気持ちと安心感が沸きました。
局部麻酔をして、意識はあるけれど下半身の痛みは全く感じない不思議な状態でした。
医療系のドラマでのグロテスクな映像や血とかを見るのも苦手なので何も見ないように目を瞑っていたのですが、お腹のあたりが引っ張られたり、グイグイ動いたり、先生方の会話やカチャカチャという器具の音が聞こえてきて、やはりとても怖かったです。。
しばらくして、息子が誕生しました。
医師に抱きかかえられた小さな小さな我が子を一瞬確認しましたが、すぐに近くの保育器に入れられて処置をされていました。
上の子達を出産したときに聞いた元気な産声が聞こえなかったので、不安な思いで産まれたばかりの我が子の第一声を待ちました。
とても小さい声で、時々「ふぇ~」という声が聞こえてきました。
産まれたばかりの我が子を抱くことはできませんでしたが、ひとまず声は聞けたので安心しました。
処置が済んだら、息子はNICUに運ばれて行きました。
私は術後のケアをして麻酔が覚めるまでしばらく手術室で安静に過ごした後、手術室を出ました。
手術室の外には夫が待っていて「赤ちゃんに会えたよ。思ったよりも体はしっかりしていてたよ!ゆっくり休んでね。」と声を掛けられ、ようやく次男が産まれたのだという実感が湧いてきました。
次男が無事に産まれた。家族が増えた。
そのときの私は、とても幸せな気持ちで満たされていました。